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【第152回】朗報!?在留申請オンラインシステム改修へ

長久手市の在留資格(ビザ)をはじめとする外国人関連手続専門特定行政書士、竹内です。

11月も半ば、さすがに冬の気配が近づいてきまして嫌なのですが、秋晴れの日は何となく哀愁が漂って何とも言えない気分になりますね。私の自宅事務所周辺でもきんもくせいのにおいを感じるところがあるのですが、それがさらに「冬だな~」と感じさせます。

というわけで、今週もスタートしましょう。

 

今回のブログも前回に引き続きまして(?)、どちらかというと我々行政書士等の内部事情に関する内容になってしまいます(笑)

 

私が行政書士として活動を実質的にスタートしたのが2023年1月なのですが、そのころからオンラインにて在留申請(一部のみ)ができました。

それより少し前までは、申請手続きから何から全て入管に言って手続をし、入管からの連絡は全て郵送という感じでした。

この在留申請オンラインシステムの登場は、それゆえにかなり画期的(時代の流れからすれば当然のことなのでしょうが)だったといえます。

この在留申請オンラインシステムの登場により、以下のような大きな利便性の向上が実現されました。

・申請書の提出がオンラインでできる=入管に行かなくてもいい、更には24時間365日申請できる。

・資料提出通知や審査終了通知がメールで受け取れる(ハガキじゃない)

・資料提出通知への対応がオンラインでできる=いちいり追加資料の提出の為に入管に行く必要がない。

・希望すれば結果も郵送で受け取れる=場合によっては一度も入管に行くことなく事務所内で手続が完了する。

・在留資格認定証明書をメールで受け取れる=紛失や外国への郵送費、郵送に必要な時間を気にしなくていい、つまり早い。

 

上記のように、ものすごく便利になりました。

なお、上記は表向きのメリットであり、この制度をうまく活用することにより我々行政書士はこれに加えて若干更なる裏側のメリットも享受しています。これは、ここでは言いませんし、言っても同業者にしか理解してもらえませんので詳細は控えます(笑) ちなみに、この制度を悪用するとかそういう意味のメリットではないので、その点だけは明言しておきます。

 

このように、在留申請オンラインシステムの登場により大きなメリットを手に入れた我々ですが、人間というのは便利になってそれに慣れてくると、更なる便利さを求めてしまうものです。

つまり、在留申請オンラインシステムの以下のような点に文句を言うようになりました。

➀ 途中でバグったり、二重ログインがあると全て無効、最初からやり直し=途中保存ができない(紙の申請書が勝っている点の一つ)

② 添付資料の容量が少ない=難事件の場合は添付資料が膨大になることが通常あり、その割には添付可能な容量が少ない(10MB。しかも、実際は9.5前後、下手したら9MB以上だと添付できない)ため、結局、添付できなかった資料は送付対応することになる。

③ 記載する事項にオリジナリティがない=紙ではある程度自由に書ける(例:紙だと「希望在留期間」の欄に「5年以上」や「夫の在留期間に合わせて」など実態に合わせて色々な書き方ができる)が、オンラインシステムだと決まった文字(半角・全角の別、入力できずタブから選ばないといけない、日本語・アルファベットの別等)しか入力できない。

④ 国籍などの選択で、対象国の頭文字がアルファベットの後ろの方(ベトナム(V)、スリランカ(S)等)だとタグの最下部までスクロールするのがめんどくさい。

⑤ 申請(正確にいうと申請直前の状態への確定処理。以下同じ)をしてしまうと、その内容(申請書の記載事項や添付した資料等)が一切見られなくなることもあり、(特に我々行政書士等は)​申請する前にその内容を保存しておかないといけないのですが、それを忘れるとせっかく入力したのに再度やり直しになる。

といったように、新たな不満が出てきてしまいます。

 

この在留申請オンラインシステムについては、従来より定期的に利用者アンケートが実施されており、私も必ず回答していました。

そして、この度、令和8年1月より、上記のデメリットについて以下のような改修が行われると入管庁から発表がありました。

【今回の改修内容(主なもの)】※参照:入管庁HP

・入力途中の情報をCSVファイルに一時保存、同ファイルをアップロードして申請情報入力画面に反映可能⇒「①」解消!?​

・複数資料の添付が可能、添付可能な資料(顔写真含む)の容量を合計25MBに拡大⇒「②」解消!?

・​申請後に申請内容、添付資料の確認が可能となる​⇒「⑤」解消!?

その他にも、入力項目を紙の申請項目に原則合わせる(紙申請書とオンラインシステム申請書では微妙に内容や表示順が異なっていました。ただ、私はこれについてそれほど不憫を感じたことはないですね。)、入力項目の金額の単位を「円」に統一​(今までは「○○千円」「○○万円」「○○円」というように円の単位がなぜかバラバラでした。確かにこれはうっとうしいと思ってました(笑))などなど、様々な改修が行われるとのことです。

また利用方法などは習得する必要があるでしょうが、間違いなくありがたい改修にはなってくれることでしょう。

 

今回は以上です。

最後までお読みいただきありがとうございました。​