長久手市の在留資格(ビザ)をはじめとする外国人関連手続専門特定行政書士、竹内です。
6月に入り、既に西日本は梅雨入りだそうですね。愛知県もそろそろだと思われますが、このじめじめした季節を乗り切ればカラッと晴れ渡る夏が到来ですね。
楽しみな反面、昨今の夏は「暑い」というより「痛い」という表現がぴったりなくらい日差しが強いので、夏が好きな私もさすがに心配ですね…。
ということで、今回もスタートします。
今回もまたまたつづきです。「令和7年度在留外国人に対する基礎調査」の第3回目です。
こちらをよむ前にできれば、1~2回目(第175回、第176回)を読んでいただけると嬉しいです。
【「子育て・教育」に関する事項】
この分野は、妊娠・出産についての困りごとについて、子どもの教育・保育状況について質問したものです。
まず前者についてですが、「特に困ったことはない」(47.3%)と「自分及び配偶者(パートナー含む)に日本での妊娠・出産の経験がない」(38.2%)の2つで全体の85%ほどを占めています。
この回答を見ても、アンケート回答者に永住者、つまる日本での生活になれている人が多いのだろうなぁと感じます。
ただ、この妊娠・出産に関する問題は、いわゆるマタハラ・ケアハラという言葉もあるように、以前から問題視されています。そして、この問題は技能実習生などの弱い立場であった人達にとって大きな問題とされていました。
アンケート回答者には、永住者の他に技能実習生もそこそこ多かったので、妊娠・出産に関する問題がもう少しマイナス回答が多くてもいいものだと感じますが、回答者のうち10年以上日本に在留している人が全体の38.7%、3年以上10年未満が35.4%となっており(それ以外にも定住者・特別永住者・日本人の配偶者等の3つの在留資格で14.9%)、結局そこそこ日本での生活になじんでいる人が回答者の大半を占めていることを鑑みれば、妥当な数字なのでしょう。(ちなみに、回答者の性別は男女半々くらいです。わずかに女性が多いくらい。)
しかし、前回(令和6年度)調査では、この「特に困ったことがない」という回答が73%ほどあったことを考えると、やはり少しずつ問題が出てくるのであろうと思います。
次に後者、子どもの教育・保育状況についてです。
こちらは「子どもが日本語を十分に理解できない」「子どもが私の母語・母文化を十分に理解していない」「養育費が高い」「学校・保育所・幼稚園などの先生とのコミュニケーションがうまくとれない」といったところが困りごとの上位ですが、「特に困ったことがない」の割合が年々増えています。(令和5→36.1%、令和6→45.8%、令和7→54.4%)
こちらに関しては、個人的に数字と実態にはかなり乖離があるのではないか?、と思います。
もちろん、日本に長く住みそれなりになれている永住者などの方はいいですが、そうでない方、例えば技能実習や特定技能、家族滞在、技術・人文知識・国際業務等の在留資格(ビザ)をもって在留している外国人の方からは、子の教育に関する相談事例が多くあります。
こういった問題が生じる背景には、もちろん日本側の制度の問題(課題)もありますが、外国人側の問題もあります。
例えば、母国の中学校を卒業し、日本で高校に通わせたいというようなケースでは、日本語の問題でかなり子供にマイナスを与えることになります。全く日本語がしゃべれないのに、いきなり日本語の高校に入ってついていけるかと言えば、ほぼ無理でしょう。
この点、一部の高校では対応しようとしているところもありますが、まだまだノータッチの高校が多いです。
外国から日本に子供を呼ぶタイミングというのはとても重要なものであると言えるでしょう。
【「就労、死亡したときの手続)」に関する事項】
ここでは、「就労」についてだけ触れます。
就労についての困りごとの有無を問うたものに対して、54.2%の方が「特に(困りごとが)ない」と回答しています。
しかし、困りごとがあると答えた方の中でその理由の第1位が、「給料が安い」(29.1%)で圧倒的でした。ちなみに、2位は「休みがとりにくい」ですが、7.4%と一気に下がります。
つまり、少なくともこのアンケートで「困りごとがある」と回答した方の多くにとっては「待遇面(労働条件)」が納得いっていないという方が多いということですね。
個人的に気になったのが「採用、配属、昇進面で日本人と比べて不利に扱われている」(5.4%。困りごと理由第5位)という理由が比較的上位にあるということです。
私自身が直接外国人の方から相談に乗るときもこの手の問題は未だによく聞いていますが、「外国人だから」という理由で下に見ている使用者はたくさんいるということがこの数字からもわかりました。
また長くなりましたので、今回はここまでにします。中々終われない笑
次回で終わるようテーマを厳選します。
最後までお読みいただきありがとうございました。